「ベンチャー企業で働く女性のリアルトーーク!」の当日の様子のわかるレポートをお届けします!
「ベンチャーやスタートアップで働く女性の実情や本音を知りたい!」という声をにこたえ、大企業とスタートアップ、そして起業や社内新規事業立ち上げを複数経験する3名のゲストに登壇いただきました。
ベンチャーで働く魅力とリアル事情とは?
司会・山中ファンキー直子(以下、直子):みなさま、こんばんは。本日の主催の山中直子です。ご参加ありがとうございます。「ベンチャー企業で働く女性のリアルトーーク!」と題して、ベンチャー企業やスタートアップで挑戦したい、あたらしい世界や事業をつくりたいと考えている方へ、リアルな経験や繋がりを共有したいと思いこのイベントを企画しました。
大企業とベンチャー、そして起業や社内新規事業立ち上げを複数経験する3名のゲストをむかえ、それぞれの経験とキャリアの変遷から「どんな判断基準で現在の仕事や環境を選択したのか」「ベンチャーで働く魅力とリアル」などをお話ししていきます。
また、今日は質問を2つの方法で募集したいと思います。Twitterでハッシュタグをつけて投稿いただくのと、匿名で質問出来るスレッドのふたつから拾っていきます。聞きたいことや感想があればぜひ気軽にポストしてください。よろしくお願いします!
直子:そういえば、映子さんは結構なTwitter民ですよね。
松村映子さん(以下、映子):だいぶすごいと思います。何万ツイートとかしてます(笑) もう12年ぐらいやってるんで。
直子:それ、Twitterが出来た頃じゃないんですか!?
映子:そうですね。学生の時からやってます。
直子:さずが、ウェブサービス好きな映子さんらしい(笑)ではさっそく始めていきます!松村映子さんと私は古い友人で、スタートアップや女性の働く環境についての課題意識も近くて、実は今回このイベントも一緒に企画しています。では、自己紹介と現在の活動についてお願いします。
連続起業家 兼 エンジェル投資家の松村映子さん
映子:こんにちは、松村映子といいます。私、「連続起業家・エンジェル投資家」っていうタイトルで今活動してまして、具体的に何をやってきたかっていうと起業を2回ほどやっていて、今3社目を経営しています。
最初に起業したのが2011年でもう結構前で、1社目は本音を言うと全然ダメダメで。その頃から椿さんとファンキーちゃんとは仲良くしていただいてるんで、ほんとにダメダメだった時からの知り合いと、今こうして登壇出来るのはすごい「頑張ってて良かったな」と思えることなんです。
1社目はうまくいかずクローズをして、 2社目でもう一回チャレンジをした会社が非常に急成長をしまして、株式会社ストライプインターナショナルというアパレルの会社のグループ会社になりました。今日、実はストライプの方も来てくださってるので興味あったらぜひ話しかけてみてください。
ファッションレンタル「メチャカリ」を立ち上げ
映子:(売却して参画した会社の)ストライプは、中でも earth music&ecology が特に有名なブランドかなと思います。宮﨑あおいさんや広瀬すずさんがCMに出演している女性向けのブランドです。
そして参画後、「メチャカリ」というプロダクトを立ち上げさせていただきました。ファッションレンタルサービスで、月額6千円で3着新品が借りられます。アパレル会社が、自社の新品をレンタルするっていうのがめちゃくちゃ新しく、注目も浴びていて最近100万ダウンロード達成ととても伸びているアプリです。
季節ごとに新しい商品も追加されるので「買うのもったいないな」とか「ちょっと着てみたい」とか「トレンドを取り入れたい」っていう人向けで、私もいまだに使っています。皆さんご興味あればぜひ使ってください。
その会社で買収をしたり、立ち上げをしたりいろんな経験をさせていただいて、3年ほど取締役を務めておりました。去年の夏に退職をして、「また自分で起業をしたい」と思ってまた自分で会社をやっています。それ以外にエンジェル投資をしておりまして、投資先の会社のアドバイザーとか社外取締役もやっています。
現在3回目の起業。そして4社目も企画中!
具体的にどんなことやっているのかというのをスライドに書いてみました。
まず『かため』と書いているカッチリしてるほうで言うと、『自分のこと』としては、現在自分で 3社目に立ち上げた事業は「女性のキャリアアップ支援や人材紹介」をしていて、一人でコツコツ運営しています。 それだけだと持てあますというか、やはりスタートアップが好きなので盛り上がるプロダクトをやりたいなと、 実は4社目も企画中です。秋ぐらいに立ち上げられたらとディスカッションしています。
『人のこと』というのは自社のこと以外にも、アドバイザー、コンサルティング業務などもあり、自分の出資してる投資先の会社の定例会議をしたりしています。
Twitterで出会った人と、意気投合して一緒に仕事する
それ以外の時間の『ゆるめ』の部分は、人を紹介したりされたりというのが多くて、基本的には断らずにいろいろな人と会って知見を得たりとか、逆に手伝ってもらったりしています。
あと半分趣味みたいなものなんですけども、起業家をもっと日本に増やして盛り上げていきたいと想いがあって、投資するとかお金をもらうとか関係なく「アドバイスしてください」という連絡にはお茶やランチしながら会って、「私の時はこうだったよ」とか「こういうふうにやったほうが良いよ」っていう話をしたりとかしています。
最近はTwitterでDMするのが、めちゃくちゃ自分の中でブームで(笑)1日平均3通ぐらい来る、知らない人からのも一応全部見て、おもしろそうな人は会って、意気投合したら一緒に仕事したりもしています。
新しいサービスを体験するのもすごい好きなので、こういう今日のようなイベントとかも参加しますし、自分がどういうものを好きかとか作りたいだとか、今何が自分が興味あるとかっていうのを判断するためにも基本何でも使ってみてます。
「我が家は完全分業制。」家庭というプロジェクトを一緒に運営する。ディスカッションやミーティングベースで決めていく
あと、今日はプライベートの話もちょっとしてくださいというふうに言われているので、プライベートも少し書いてます。私結婚していて子どもがいるですけれども、「結婚して、子どもがほしい」とか正直思ったことなくて、ほんとにたまたまタイミングが良かったので、「結婚してみよう」「出産してみよう」って思ってしてみて、今1歳半の子どもと3人暮らしです。
「旦那さんどんな人ですか?」ってよく聞かれますが、旦那さんも連続起業家で、現在2社目を自分で経営してるっていう人です。
特徴的なのが、我が家、完全分業制をとってまして、家庭というプロジェクトを一緒に運営するみたいな感じで、基本ディスカッションとか、ミーティングベースでいろんなものを決めていくっていうのをやっているのがおもしろいかなと思います。わりとドライというか、仕事っぽい感じでやってます。slackでやり取りとかしてます。
(会場笑い)
役職者には女性が少ない。どうしたらもっと女性が働きたくなる社会になる?
『最近よく考えてること』というのは、会社を辞めた理由の一つなんですけども、日本の会社の役職者や上層部にキャリアアップする女性の少なさって異常だなと思ってまして。私、キャリアのスタートがITだったので「IT業界こんなものかな」「女性少ないの普通かな?」と思ってたんですけども、前職の業種がアパレルで、正社員の方は女性がすごく多いのに部長以上とかになってくると、女性がすごく減ってきちゃうっていうのを見ていて、これは良くないなと思って。 キャリアアップをもう少しみんなで考えられるように作っていきたいなと最近ずっと考えてます。
あとは、スライドのその下に書いてること。自分が「仕事が大好きです」とか言うと、「いや自分はそうじゃない」とか、「そんなに働きたくない」とか結構言われるんですね。それが悲しいなっていうのを最近思っていて、どういうふうに伝えたら伝わるのかなっていうのを、もしよろしければ、今日みんなでディスカッションとか出来たら良いなというふうに思ってます。ちょっと長くなりましたが、以上です。よろしくお願いします。
直子:ありがとうございました。今日は、起業の話も家庭との両立ハックについても、映子さんとお話したいことが沢山あります。
>つづく